腸管出血性大腸菌感染症で注意報 岡山県発令、衛生管理の徹底訴え

岡山県庁

 岡山県は16日、O157などの腸管出血性大腸菌感染症の発生が増えているとして、県内全域に注意報を発令した。調理や食事前の手洗いの励行など衛生管理の徹底を呼び掛けている。

 県内を五つに分けた「二次医療圏」のうち、同じ圏内で3週続けて患者が発生した場合などに発令する。井笠支所管内で5月27日、倉敷市で6月2、14日に1人ずつ確認され、県南西部の医療圏(倉敷、総社、笠岡市など5市3町)が基準を満たした。

 県によると、今年の患者数は16日現在15人で、うちO157による患者が13人を占めた。岡山市では4月20日に確認された男性が溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症し、重症となった。

 県は、調理器具の洗浄、消毒を徹底する▽生鮮食品は冷蔵庫で保管する▽食品は中心まで火を十分に通す―といった注意点をまとめたちらし約4万5千部を作り、各保健所や市町村、食品関係施設などに配布する。

(2020年06月16日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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