PCR検査に中古バスを活用 岡山労災病院 感染リスク最小限に

岡山ろうさい病院のPCR検査用バス=2020年6月16日撮影

PCR検査を行うため、前方の座席を取り払ったバスの車内

 新型コロナウイルスの感染を調べるPCR検査で、岡山労災病院(岡山市南区築港緑町)は岡山県内でも珍しい中古バスを活用した検査場を設けている。病院の建物外で行うことで、一般患者や医療従事者への感染リスクを最小限に抑えるのが狙いだ。

 検査場は29人乗りの小型バスで、前方座席を取り払い、医療用チェアを1台備えている。病院玄関から数十メートル離れた駐車場に3月に配置した。

 利用対象者は保健所からの紹介で来院し、医師が必要と認めた発熱患者。防護服を身に着けた医師が一緒に乗り込み、問診とPCR検査の検体採取を行う。1人が終わるごとに30分ほど換気し、スタッフが車内を消毒する。

 バスは、2009年に流行した新型インフルエンザなどを教訓に、屋外に隔離スペースを確保しようと16年1月に購入していた。これまで訓練以外での出番はなく、今回、エアコンが使えるよう車体を再整備した。

 PCR検査は院内の診察室や屋外のテント、プレハブで行う医療機関が多い。バスの利用は珍しく、県外の病院からも問い合わせがあるという。

 感染対策を担当する矢野朋文院長補佐は「バスはスペースに限りはあるものの、設置や移動が簡単というメリットがある。院内感染を防ぎつつ、検査を進めていきたい」と話している。

(2020年06月19日 更新)

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