第51回 倉敷リバーサイド病院 ニーズに応える 人工関節、眼科など体制充実

人工関節センターで治療について説明する川口センター長

 病院の基本的スタンスは「地域のニーズに応える」。どんな医療が求められているか常にアンテナを広げ、診療体制を整えている。

 代表例が、五月に開設した人工関節センターだ。増える需要に対応するため体制を強化。ひざや 股 ( こ ) 関節の人工関節治療に取り組む。

 需要増の背景には、関節の痛みに悩む高齢者の増加に加え、比較的若い人でも人工関節治療が可能になったことがある。

 「従来、人工関節は耐久性の問題から、六十歳以上が対象とされてきた。今は技術が進み、治療を受ける年齢層が広がってきている」と川口洋センター長。倉敷リバーサイド病院では、二十代の患者に実施したことも。「何年も痛みを我慢するのはつらいこと。まずは相談を」と呼び掛ける。

 また、眼科は四月に常勤医師を迎え、平日は毎日受診できるようにした。それまで非常勤医師による週二日の診察だったが、白内障などに悩むお年寄りの高い要望に応えた。現在、一日三十人ほどを診察。手術も行い、患者から喜ばれている。

 このほか、高齢者の脳卒中や 大腿骨 ( だいたいこつ ) 骨折後のリハビリ、肥満や高血圧との関連が指摘される睡眠時無呼吸症候群の診断・治療といった“今まさに求められている医療”に積極的に取り組んでいる。

(2009年05月04日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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