美咲町の通所施設でクラスター 新型コロナ、岡山で12人感染

岡山県庁(左)と岡山市役所

 岡山県内で14日、計12人の新型コロナウイルス感染が発表された。岡山市8人、美咲町3人、備前市1人。同町の3人は、既に公表されている感染者2人と同じ高齢者通所施設(同町)の利用者で、県は県内10例目のクラスター(感染者集団)が発生したと判断した。県内の感染確認は再陽性を除き378人となった。

 県が発表した同町の3人は、90代以上女性2人と70代女性で、無症状か軽症。12日に感染が公表された90代男性と同じ日に施設を利用しており、利用者や職員ら約140人をPCR検査して判明した。県はクラスターに対応する専門家チームの派遣を検討している。

 この施設について同町社会福祉協議会は、運営するふれあいセンターのデイサービスだと明らかにした。既に利用を休止している。同町は緊急の対策会議を開き、中央総合体育館や中央図書館などの屋内公共施設29カ所の利用を27日まで休止すると決めた。町立8小中学校と保育所は通常通りとしている。

 岡山市発表の8人のうち、60代男性会社員は肺炎の症状があり、中等症という。40代女性会社員は12日に感染が公表された40代男性の濃厚接触者で、他は20~50代の男女6人。いずれも症状は軽い。

 備前市は30代女性団体職員。同市在住者の感染確認は初。感染経路は不明。

(2020年11月14日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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