コロナ感染200人超え、岡山市 さらなる拡大懸念 予防の徹底訴え

記者会見する福井貴弘市保健福祉局長(左)ら

 岡山市内の新型コロナウイルス感染者が18日、累計で200人を超え、206人となった。11月以降だけで79人に上るなど感染が急拡大しており、「第3波」の様相となっている。市は検査態勢の拡充など対応を進め、市民にはあらためて感染防止の徹底を呼び掛けている。

 市内の感染者は3月に最初に確認。100人に達するまでの期間が約5カ月だったのに対し、200人超えは2カ月余りとペースが加速している。検査数も10月下旬から急激に増加。今後、冬本番に向けてさらなる感染の拡大が懸念される。

 7、8月の「第2波」では、接待を伴う飲食店などで3例のクラスター(感染者集団)発生が相次ぐなど、若い世代の感染が目立った。11月以降は30、40代を中心に年齢層が拡大している。市中での感染が疑われる事例が半数近くを占めるなど、感染ルートの把握が困難になっているほか、家庭内で広がるケースも相次いでいる。

 市は秋以降も検査を受けられる医療機関を増やしており、現時点で約200カ所になった。感染急拡大を受け、13日には市内医療機関へ積極的に検査を行う要請したほか、市民には症状があった場合、速やかに受診するよう呼び掛けを始めた。

 この日、会見した福井貴弘保健福祉局長は「市内で感染が続いている状況で、危機意識を持って受け止めている」とした上で、社会経済活動との両立を念頭に「より一層気を引き締めて感染防止対策を徹底し、日常生活を送ってもらいたい」と訴えた。

(2020年11月18日 更新)

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