玉野市はワクチン「個別接種」 市長方針、医療機関に直接予約を

新型コロナウイルスワクチンを保管するため市民病院に設置された超低温冷凍庫

 3月定例市議会は25日開会。会期を3月22日までの26日間と決めた後、232億2千万円の2021年度一般会計当初予算案など34議案を一括上程した。黒田晋市長は、市内の新型コロナウイルスワクチン接種について、医療機関で個別接種とする方針を示した。

 黒田市長は個別接種を採用する理由について、「日頃の健康状態を把握しているかかりつけ医など身近な医療機関で安心して接種を受けてほしいと考えている」と訴えた。集団接種の実施は否定した。

 接種手続きは、市が送付する接種券を受け取った後、「各医療機関に直接予約してもらう」と述べた。ワクチン接種に関する情報は市の広報紙やホームページで随時知らせると強調。ワクチンに関する質問、接種の相談に応じる市独自のコールセンターを3月15日、すこやかセンター内の市健康増進課に開設することを明らかにした。

 ワクチンを超低温で保管する冷凍庫「ディープフリーザー」を10日、市民病院に設置したことを報告。市内に計4台設けることになっており、4月以降に順次、別の3病院に置く予定。

 医療従事者向けの先行接種については、市内7病院で実施すると説明。ワクチンが配備された後、市民病院から6病院に必要数を配送するとした。

 同課によると、医療従事者に続き接種対象となる市内の高齢者は約2万2千人。医療従事者の先行接種は、市民病院、玉野三井病院、岡山赤十字病院玉野分院、中谷外科病院、大西病院、玉野中央病院、由良病院の7病院で行う。

 他の主な議案は、22年4月開始を目指す家庭ごみ有料化に伴う条例改正案▽市渋川観光駐車場と渋川野営場の指定管理者指定案▽市営駐車場条例改正案▽市土地埋立造成事業特別会計廃止に伴う市特別会計条例改正案―など。3月2日から質問戦に入る。

(2021年02月25日 更新)

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