早島で高齢者集団接種開始 7月末までに完了を目指す

ワクチン接種を受ける高齢者(左)

 岡山県早島町は10日、新型コロナウイルスワクチンの65歳以上の集団接種を、同町前潟の町民総合会館ゆるびの舎(や)健康づくりセンターで始めた。初日は210人が滞りなく打ち終わった。7月末までに希望する全ての高齢者への接種完了を目指す。

 会場に医師、看護師、薬剤師、町職員ら約40人を配置。二つの導線に沿って問診、接種、状態観察などのブースを設けた。

 訪れた高齢者は、医師から体調などを聞かれた後、看護師からファイザー製ワクチンを打ってもらった。同町の会社役員女性(72)は「ひとまず安心。自粛生活はつらいが、2回打ち終わるまでもう少しの辛抱」と笑顔だった。

 同町は高齢者の集団接種を1期(10日、7月1日)と2期(同4日、25日)に設定。いずれも予約開始の初日だった今月1日に満員となったため、7月中に3期目を設ける。

 同町によると、ワクチン接種の対象となる高齢者は約3500人で、4日時点で約3割が少なくとも1回目を打ち終わっている。キャンセルが出た場合、ワクチンは保育士、教職員、接種会場に従事する町職員らに回す。

 中川真寿男町長は「円滑に進め、一刻も早く町民の皆さまの安心安全を確保したい」と話した。

(2021年06月10日 更新)

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