感染状況 指標6項目が全て悪化 県内、デルタ株置き換わり背景か

 岡山県は30日、県内の直近1週間(22~28日)の新型コロナウイルス感染状況を発表した。切迫度が下から2番目のステージ2(漸増)を維持する一方、新規感染者の大幅な増加に伴い指標6項目が全て悪化。感染力が強いインド由来の変異株(デルタ株)への置き換わりが背景にあるとみられ、状況のさらなる悪化が懸念される。

 10万人当たり週間感染者は12・43人。倉敷市や高梁市の飲食店などでクラスター(感染者集団)が発生して前週の2倍以上に膨み、切迫度が2番目に高いステージ3(感染急増)の指標(15人以上)に近づいている。

 PCR陽性率は5・3%で、既にステージ3の指標である5%以上に達している。医療提供体制を見ると、病床使用率は9・1%、重症者用の病床使用率は5・2%と、それぞれ5・4ポイント、3・5ポイント悪化した。

 県によると、23~29日に検査した検体157件の6割以上はデルタ株の疑いがあるといい、県新型コロナ対策室は「県内でもデルタ株への置き換わりがかなり進んでいると思われ、このまま感染第5波に突入してしまう恐れもある。感染対策を改めて徹底してほしい」としている。

(2021年07月30日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

PAGE TOP