岡山大病院にパラアスリート外来 5日開設、症状や障害応じて治療

岡山大病院

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)は5日から、国際的な障害者スポーツ大会に出場する選手を対象にした「パラアスリートヘルスケア外来」を総合内科・総合診療科内に開設する。日本パラスポーツ協会公認の医師が日頃の健康診断や治療、診断書作成などを幅広く行う。パラアスリートを対象に総合的に診療する専門外来は岡山県内では初めてで、全国的にも珍しいという。

 毎週火曜の午後、内科医でリハビリテーション科の専門医でもある大野洋平医師が診察する。大野医師によると、国際的なパラスポーツ大会に出場する国内選手は約千人。中高年の選手も多く、高血圧や糖尿病といった生活習慣病を患っているケースが少なくないという。外来では、選手が競技力を損なわないよう、症状や障害に応じて適切な治療や健康指導を行う。

 日本パラスポーツ協会が選手に提出を求める診断書の作成や、使用中の薬に国際大会などでの禁止薬物が含まれていないか確認するといったドーピング対策も行う。必要に応じて吉備高原リハビリテーションセンター(岡山県吉備中央町)とも連携する。

 外来の対象は15歳以上で、身体障害か知的障害のある選手。事前に問診票を提出した上で受診を予約する。大野医師は「他の診療科とも連携しながら、選手の競技力向上に寄与したい」と話している。

(2023年09月04日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

カテゴリー

関連病院

PAGE TOP