大腸がん 早期発見の大切さ学ぶ 岡山で市民公開講座

大腸がんをテーマに開かれた市民公開講座

 がんの部位別死亡者数で2番目に多いとされる大腸がんをテーマにした市民公開講座が20日、山陽新聞社さん太ホール(岡山市北区柳町)であり、約160人が早期発見の大切さや最新の治療法について学んだ。

 淳風会健康管理センター(同大供)が主催した。同センターで消化器内科を専門とする笹井貴子医師は、国内の大腸がんの罹患(りかん)者数が年間15万人、死亡者数は5万人を超えており、ともに右肩上がりで推移していると説明。「早期発見・治療で治せる可能性が高いがん」とする一方、便の出方が悪い、出血するといった症状は早期には現れづらいと指摘。40歳以上が対象の大腸がん検診などを積極的に受けるよう勧めた。

 同センター倉敷(倉敷市連島中央)の山口佳之センター長は、遺伝子の変異を調べて個人に合った治療を提供する「がんゲノム医療」や免疫を利用した「免疫療法」など、進歩を続ける治療法をテーマに話した。

(2023年10月20日 更新)

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