妊婦 119番で救急搬送を開始 笠岡地区消防組合 かかりつけ医に

 笠岡、浅口市(金光町を除く)と岡山県里庄町を管轄する笠岡地区消防組合は18日から、事前登録した妊婦が119番すればかかりつけの医療機関に救急搬送する取り組みを始める。12日発表した。

 管内を含めた井笠地域では、唯一の産科医院が今月末で閉院することが決まっている。医療機関で出産を望む妊婦は倉敷市や福山市まで出向く必要があることから、緊急時の体制を整備して安心感を高める狙い。

 対象は管内に在住するか里帰りして出産を行う妊婦。陣痛や破水といった出産の兆候が現れたもののかかりつけ医療機関への移動手段がない場合、担当医らに判断を仰いだ上で119番し、救急車の出動を要請する。

 管内の各自治体を通じて妊娠届の提出時などに希望を受け付け、かかりつけ医療機関や出産予定日を事前登録してもらう。

 笠岡市役所で記者会見した組合管理者の小林嘉文笠岡市長は「少しでも不安に思うことがあれば、迷わずに救急車を利用してほしい」と述べた。

 井原市と矢掛町を管轄する井原地区消防組合も10月から同様の搬送体制を敷いている。

(2023年12月12日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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