診療情報の共有アプリで連携 岡山大病院と瀬戸内市民病院

アプリ「NOBORI」のイメージ画像(PSP提供)

 岡山大病院(岡山市)と瀬戸内市民病院(瀬戸内市)は21日、患者の診療情報を共有するアプリによる連携を始めたと発表した。検査データやレントゲン画像、服薬履歴などを患者と両病院がそれぞれ閲覧できる仕組みで、効率的で安全な医療提供につなげる狙い。

 アプリは全国の病院で導入が進んでいる「NOBORI(のぼり)」。活用を希望する患者が自身のスマートフォンなどにインストールすれば、医療機関側の検査結果などが共有される。これまで別の医療機関を受診する場合は検査データを書面やCDで渡したり、再検査したりしていたが、アプリなら簡単に情報共有が可能になる。病院同士が連携すれば互いのカルテ画面からアプリの情報を閲覧できるという。

 岡山大病院は昨年5月、瀬戸内市民病院は今年11月に導入し、同月から連携を始めた。重複した検査や薬の処方を避けることができ、医療者の業務効率化も図れるという。記者会見した前田嘉信・岡山大病院長は「患者、医療者の両方にメリットがある」と話した。

 アプリの提供企業によると、全国約100の医療機関が導入。岡山県内では両病院のほか4病院が取り入れており、岡山大病院は既に岡山旭東病院(岡山市)とも連携している。

(2023年12月21日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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