9人1団体表彰 山陽新聞賞贈呈式 地域への貢献たたえる

第82回山陽新聞賞の贈呈式で松田社長から賞状などを贈られる受賞者

あいさつする更井哲夫さん

あいさつする宮田明美さん

 第82回山陽新聞賞の贈呈式が11日、岡山市北区駅元町のホテルグランヴィア岡山であり、文化功労3人、社会、学術功労各2人、産業功労1人と山陽新聞奨励賞の文化部門1人1団体の計9人1団体を表彰した。

 受賞者と来賓の伊原木隆太岡山県知事、大森雅夫岡山市長、那須保友岡山大学長、松田久県商工会議所連合会長、大原謙一郎大原美術館名誉館長、黒住宗晴黒住教名誉教主、神崎晋旭川荘理事長が出席した。

 能登半島地震の犠牲者に全員で黙とうをささげた後、山陽新聞社の松田正己社長が一人一人に賞状と日本芸術院会員蛭田二郎氏制作のメダル、賞金(山陽新聞賞50万円、奨励賞30万円)を贈呈。「各分野で長年にわたり努力を重ね、地域に多大な貢献を果たされたことに敬意を表したい。今後一層の活躍に加え、後進の育成にも力を発揮してください」と述べた。来賓代表の伊原木知事は「西日本豪雨や新型コロナウイルスといった困難が続いたが、皆さんのおかげで地域社会は前に進んでいる。さらなる飛躍を期待したい」と祝福した。

 受賞者を代表し、産業功労のネッツトヨタ岡山会長・県観光連盟会長、石井清裕さん(71)=岡山市北区=が「この賞を糧に慢心することなく、原点に立ち戻り、郷土の一層の成長と発展に向け活動を継続していく」と謝辞を述べた。新型コロナウイルス禍で中止していた懇談会もあり、各受賞者が喜びを語った。

 賞は地域社会への貢献や国際舞台での活躍が顕著な岡山、広島県などの個人、団体を顕彰し、毎年贈っている。

 他に受賞したのは次の皆さん。(敬称略)

 【文化功労】国際日本文化研究センター教授磯田道史(53)=京都市(岡山市出身)▽箏曲家砂崎知子(81)=東京都大田区(岡山市出身)▽書家森上光月(66)=本名・照恵、倉敷市

 【社会功労】社会福祉法人岡山博愛会理事長更井哲夫(76)=岡山市中区▽前岡山県看護協会長・倉敷成人病センター顧問宮田明美(75)=倉敷市

 【学術功労】岡山大資源植物科学研究所教授鈴木信弘(63)=倉敷市▽国立がん研究センター理事・研究所長間野博行(64)=東京都文京区(高梁市出身)

 【奨励賞・文化部門】映画監督山崎樹一郎(45)=真庭市▽菅茶山顕彰会=福山市

(2024年01月12日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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