コロナ感染レベル 段階1に上げ 岡山県 入院増で専用30病床確保

 岡山県が12日にまとめた直近1週間(1~7日)の新型コロナウイルス感染状況によると、入院者数が266人となり、専用病床の確保が必要な基準(248人以上)に達した。県は感染レベルを「段階1」に引き上げて30床の病床を確保。新型コロナの5類移行を踏まえて昨年10月に医療体制を見直して以降、病床を確保しない段階0から引き上げたのは初めて。

 県の医療体制では入院者数に応じた四つのレベルで確保病床数を設定している。まとめによると、入院者数は前週(12月25~31日)の202人から約3割増え、7週連続で増加。年末に重症化しやすい高齢者の感染が増えたことが要因とみられる。確保した病床は主に重症者が対象で県内の14医療機関が対応する。

 県内84の定点医療機関から報告された感染者数は623人(前週457人)で、1医療機関当たり7・42人(5・44人)。年代別では10代が50人と前週(24人)の約2・1倍となった。重症者は1人増えて2人。

 県保健医療部は「入院者数が増え続ければ医療が逼迫(ひっぱく)しかねない。定期的な換気といった基本的な感染対策をお願いしたい」としている。

(2024年01月12日 更新)

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