60代男性、マダニ感染症に 備前保健所東備支所管内、県内3人目

 岡山市は23日、岡山県備前保健所東備支所管内(備前、赤磐市、和気町)の60代男性が、マダニが媒介するウイルス性感染症「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)に感染したと発表した。県内での感染確認は昨年7月以来、3人目。

 岡山市によると、男性は入院中で、意識の不安定な状態が続いている。感染経路は不明。

 男性は発熱のため同市内の病院を17日に受診した後、20日に入院。左太もも裏にマダニに刺されたような跡があり、白血球の減少などSFTSと疑われる症状が見られ、病院が同市保健所に連絡した。国立感染症研究所(東京)の血液検査でウイルスが確認された。

 厚生労働省によると、国内ではこれまでに59人が感染し、うち24人の死亡を確認。岡山県内では昨年7月に女性2人が感染し、うち1人が亡くなった。

 同市は「マダニは春から秋にかけて活動を活発化させる。山や草むらに入るときは肌を露出しないといった対策をとってほしい」と呼び掛けている。

(2014年05月24日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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