10代男性への脳死腎移植終了 岡山医療センター

 国立病院機構岡山医療センター(岡山市北区田益)で2日、慢性腎炎を患う10代男性への脳死腎移植が行われ、無事終了した。

 ドナー(臓器提供者)は倉敷中央病院(倉敷市美和)に脳血管障害で入院し、臓器移植法に基づく脳死と判定された40代女性。手術は藤原拓造・外科医長が執刀して午前10時に始まり、午後6時半に終わった。順調なら6週間後にも退院できる見込み。男性は腎不全のため、2004年から腹膜透析、14年からは血液透析治療を受け、日本臓器移植ネットワークに登録していた。

 同ネットワークによると、ドナーの女性は健康保険証で意思を示していた。岡山県内の脳死ドナーは5人目。同センターの脳死腎移植は10例目。

 大阪大病院で予定されていた小腸の移植手術は医学的理由で断念した。

(2015年05月03日 更新)

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