ウクレレ 川崎医科大泌尿器科学教授 永井敦

 私のスマートフォンの待ち受け画面は、ウクレレを弾くポール・マッカートニー。今春、ポールの大阪公演に行きました。ウクレレを弾きながら歌うのはジョージ・ハリスンの「サムシング」。ばっちりスマホで撮影しました。高解像度のカメラでの撮影は禁止されていましたが、事実上スマホでの撮影は許されていました。ギターやピアノを弾くポールもすごくクールですが、ウクレレの心地よい音とポールの歌にも酔いしれました。

 10年前、実家でウクレレを見つけました。なんでこんなところにウクレレが? それは、母が通っていたフラダンス教室で勧められるままに買ったものでした。当時72歳の母の好奇心と思い切りのよさに感心したものです。爪弾くと、ギターとはまた違ういい音色。母は買ってすぐにギブアップしたらしく、結局私の物になりました。

 練習を重ねるうちにもっといいウクレレが欲しくなり、仕事でハワイへ行った時に、思い切って買うことにしました。甘くて響きのよい、いかにも南国という感じのウクレレを手に入れました。

 以前、医局の後輩のM君が「小さいギターを買った」と、うれしそうに言ってきました。「どういう風の吹き回し?」「なんかギターが弾けるなんてかっこいいじゃないですか」「僕もギターを弾くけど、6本の弦に慣れるにはかなり練習がいるよ」「えーっ! 確か弦は4本でしたよ」。

 なんと、彼が買ったのはギターではなく、ウクレレ。ウクレレとギターの区別がつかない人物でした。それでも猛特訓の結果、一緒に忘年会でウクレレ演奏をしました。バックは、男のみのフラダンスチーム。ご想像にお任せします。ウクレレはギターとともに、わが家のリビングルームに鎮座しています。

(2015年08月25日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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