虫歯予防や歯周病ケア呼び掛け 新見愛育委などがリーフレット作成

完成したリーフレットを手にする愛育委員会の役員

 岡山県備北保健所新見愛育委員会などは、虫歯予防や歯周病ケアを呼び掛けるリーフレットを作った。「子どものおやつは1日2回までに」「かかりつけ歯科医を」などと訴える内容。新見市内で啓発活動を行う際に活用し、子どもやお年寄りに歯の健康に対する関心を高めてもらう。

 市内の3歳児の虫歯有病率は22・4%(2014年度)で、県平均の19%を上回っている。そこで、愛育委員会が中心となり、国などが提唱する「8020(80歳で健康な歯を20本以上保つ)運動」と合わせて、独自に「320(3歳児の虫歯有病率を20%以下にする)運動」を展開することを決め、昨年8月から作製作業を進めてきた。

 リーフレットは3種類あり、いずれもA4判裏表。このうち保護者向けと祖父母向けの2種類は、菓子やジュースに含まれる砂糖の量を記載し、子どもの虫歯を防ぐために「おやつの回数は1日2回までに」とアドバイス。一般向けには歯周病や口の中の細菌などが気管に入って起こる「誤嚥(ごえん)性肺炎」の特徴を挙げ、定期的な歯科健診や生活習慣の見直しを求めている。

 作製には新見歯科医師会や市も協力。今後、備北保健所新見栄養改善協議会とも連携し、虫歯予防デー(6月4日)にちなんだ啓発活動や老人クラブの会合、学校園などで配るほか、公共施設や歯科医療機関などにも置く考え。愛育委員会の平田国子会長は「子どもからおじいちゃん・おばあちゃんまで、地域を挙げて口の中の健康づくりを進めていきたい」と話した。

(2016年01月13日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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