信頼される病院であり続けたい

 倉敷中央病院では、創設者の大原孫三郎が掲げた理念「患者本位の医療」に加えて、「全人医療」「高度先進医療」を理念の3本柱として日々の医療に取り組んでいます。患者さんに安全でより質の高い医療を提供するためには何が必要か、医師や看護師、事務スタッフなど全職員が一丸となって常に業務を見直し、改革に努めています。

 今年3月には国際的な評価機関ジョイント・コミッション・インターナショナル(JCI)から適合認定を受けました。国内では18施設が取得していますが、首都圏に集中しており、中四国、近畿の医療機関では初めてのことです。審査項目は1146に上り、治療やケアの質、防災、感染予防、施設管理など多岐にわたります。業務委託する外部業者を含めたオール倉敷中央病院が評価の対象となりました。だからこそ、価値がある認定だと考えています。

 また、倉敷中央病院が発起人となり、倉敷市を中心とした県南18病院の連携で、市民向け医療講座「わが街健康プロジェクト。」を展開しています。市民に医療機関と上手に付き合い、病気の予防と健康維持に努めてもらうのが狙いです。「倒れた人をどう救うか」も大事ですが、「倒れるのをどう防ぐか」にも力を入れなくてはなりません。予防や異変の早期発見に向けた知識の提供、啓発も医療機関の大切な役割です。地域のため、住民のため、医療機関としてどうあるべきか。常に利用者の立場で考えることを忘れず、信頼される病院であり続けたいと思います。

(2016年08月10日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

医療人情報

  • 院長  山形 専
    1975年、金沢大医学部卒。国立循環器病センター、滋賀県立成人病センターなどでの勤務を経て、96年に倉敷中央病院脳神経外科主任部長、2008年から副院長。日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医、日本脳神経外科救急学会評議員。

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