障害者アスリートに歯科検診 SONが実施、歯磨き指導も

参加者の口内をチェックする歯科医師(右)

 口腔(こうくう)ケアで健康増進を図ろうと、知的障害者にスポーツの機会を提供するスペシャルオリンピックス日本(SON)の岡山県組織「SON岡山」は24日、岡山市内で、所属する障害者アスリートを対象に歯科検診をした。

 選手たちの生活の質向上を狙いにSONが推奨するプログラムの一つ。県歯科医師会、県歯科衛生士会の協力を得て初めて実施。陸上やバドミントン、テニスなどに取り組む15~40歳の約40人が受診した。

 歯科医師10人が参加者の口内をライトで照らしながら虫歯や欠損歯の有無、歯周病などをチェック。歯科衛生士による歯磨き指導もあり、参加者は適切な口内の手入れに理解を深めた。

 磨き残しの傾向を指摘された陸上の男性(20)=岡山市北区=は「これからは優しく、丁寧に歯を磨きたい」と話した。

 検診に先立ってセミナーもあり、江草正彦岡山大病院スペシャルニーズ歯科センター長(障害者歯科学)が口腔ケアの重要性などを説明した。

(2016年09月24日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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