岡山大病院で脳死肺移植 50代男性、3カ月後にも退院

 日本臓器移植ネットワークは22日、三重県立総合医療センター(同県四日市市)で50代男性が554例目の法的脳死と判定されたと発表した。岡山大病院(岡山市北区鹿田町)では23日、肺機能が低下した50代男性への脳死肺移植手術が行われた。男性の容体は安定しており、3カ月程度で退院できる見込み。

 両肺を移植する手術は臓器移植医療センターの大藤剛宏教授が執刀。午前9時24分に始まり、約7時間半後に終わった。男性は肺などに肉芽腫ができるサルコイドーシスと診断され、昨年4月に日本臓器移植ネットワークに登録していた。同病院での脳死肺移植は98例目、生体と合わせて186例目。

 移植ネットによると、臓器提供の意思は不明だったが、家族が承諾した。提供を承諾した臓器のうち、肝臓は京都大病院、膵(すい)臓と腎臓は大阪大病院、もう片方の腎臓は三重大病院でそれぞれ移植。心臓は医学的理由で断念し、小腸は該当者がいなかった。

(2018年09月24日 更新)

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