県医師会が豪雨被害対応報告会 「JMAT」活動内容や課題紹介

 岡山県医師会は6日、西日本豪雨被害への対応報告会を岡山市内で開き、災害発生直後から倉敷市真備町地区などに派遣された医療チーム「JMATおかやま」の医師らが活動内容や課題などを紹介した。

 JMATおかやまは7月8~31日、かかりつけ医療機関を失った被災者を支援するため、真備町地区や総社市で延べ133チームが活動。片付け作業中のけがの処置や熱中症の救護などに取り組んだ。

 避難所の小学校などで診察した皮膚科医の神崎寛子医師は、水害では一般的に、流出した汚水や消毒用の石灰に触れることによる皮膚の炎症が起きやすいとする一方、「(今回は豪雨では)災害に皮膚科は関係ないという考えもあり、初動が遅れた面がある。教訓を共有していきたい」と述べた。

 被災者は日中、自宅の片付けで避難所にいないことが多く、内科医の小林孝一郎医師は「被災者が避難所に戻る夜間のニーズが多く、時間を考慮した柔軟な対応が求められる」などと指摘した。

 報告会には県医師会員や自治体関係者らが参加した。

(2018年10月07日 更新)

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