西日本豪雨での防災ヘリ活動報告 倉敷で日本航空医療学会の総会

西日本豪雨での消防防災ヘリの活動が報告された日本航空医療学会総会

 日本航空医療学会の総会が3日、倉敷市松島の川崎医療福祉大で始まった。災害・DMAT(災害派遣医療チーム)をテーマとした会場では、岡山県消防防災航空隊の山崎洋平副隊長が、西日本豪雨での消防防災ヘリコプターの活動について報告した。

 山崎副隊長は、県の応援要請を受けて奈良、大分県や名古屋市消防局などから消防防災ヘリが7月7、8日に集結し、深刻な浸水被害が起きた倉敷市真備町地区で陸上自衛隊や海上保安庁などのヘリとエリアを分担しながら救助活動を進めたことを紹介した。

 各地の消防防災ヘリが両日で46人を救助したことや、医師が搭乗して傷病者のいる現場に駆け付ける「ドクターヘリ」の出動ニーズはなかったことも報告。今後に向けては「日ごろから関係機関と連携強化に努め、協力し合える体制を構築していかなければいけない」と強調した。

 総会は4日まで。2日間で約700人の参加を見込んでいる。

(2018年11月03日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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