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5月5、6日に岡山大がフェスタ 浅沼幹人医学部長に聞く

「健康について学んで」と呼び掛ける浅沼学部長

最新研究成果や臨床実績紹介 災害テーマの講座も

 岡山大学医学部と同大学病院、関連病院による最新の研究成果や臨床実績を紹介する市民公開講座「健康フェスタ in Okayama」(岡山大学、山陽新聞社など共催、特別共催=G20岡山保健大臣会合支援推進協議会、特別協賛=オージー技研、奥田財団、岡山コンベンションセンター)が5月5、6の2日間、岡山市北区駅元町の岡山コンベンションセンターで開かれる。2回目の今回もがんや高血圧といった疾患の治療法などを専門家が解説するほか、昨年の西日本豪雨の発生を受け、災害をテーマにした講座も予定されている。岡山大医学部の浅沼幹人学部長に、フェスタの内容や今年の特徴を聞いた。

 ―昨年5月、「健康フェスタ in Okayama」を初めて開催した。

 岡山大学医学部は、1870(明治3)年開設の岡山藩医学館を起源とし、2020年に創立150周年を迎える。医療県ともいわれる岡山県民の方により深く健康、医療の知識を深めてもらおうと、記念事業の一環として企画した。とても好評で、今年も創立150周年実行委員長の吉野正教授、運営担当の和田淳教授の下、岡山大学医学部、同大学病院、関連病院が一体となって開催することになった。

 今回は昨年とは異なる19テーマを取り上げる。高齢化社会をいかに健やかに迎えるかを考えるアンチエイジング、生活習慣病、アレルギー、関節痛、不眠、抜歯後歯科治療、介護など、幅広い分野の講演を予定している。まさに岡山大学医療系キャンパスを総動員した市民公開イベントだ。

 ―今年ならではの企画は。

 「災害が少ない県」といわれていた岡山県で昨年7月、西日本豪雨が起きたことから「災害と医療」というテーマを設けた。まび記念病院の村上和春理事長が「西日本豪雨災害を経験して」、岡山大学救命救急・災害医学の中尾篤典教授が「災害に強い社会と医療を作ろう!」と題して話す。次なる災害に備えるヒントにしてほしい。

 他にも10月19、20日にG20の保健大臣が一堂に会する会合が岡山市で開催されるのを記念し、地域医療の在り方や健康寿命を延ばす政策を考える特別シンポジウムを企画した。特別講演として、プロフィギュアスケーターの鈴木明子さんに、競技生活から得た体調管理法やモチベーション維持についてお話しいただく。

 ―1階イベントホールに展示・体験ゾーンが設けられる。

 医学部医学科・保健学科、地域医療人材育成講座、看護部、栄養部、新医療研究開発センターなどがブースを設け、映像やパネルで最新医療を解説したり、血圧や筋肉量を測定したりする。心肺蘇生術や食事療法について学べるミニ講座も充実させる。岡山大学の歩みを新聞で見るパネル展にもぜひ足を運んでほしい。

 ―来場者にメッセージを。

 国連のSDGs(持続可能な開発目標)にも掲げられているように、社会が持続し進歩していくには、健康は必要不可欠な課題となっている。岡山大学は全学挙げてSDGsの達成に向け取り組んでおり、フェスタもその一環だ。さまざまな情報に触れ、健康について考えるきっかけにしてほしい。

応募要項

 「健康フェスタ in Okayama」の各講座の聴講には申し込みが必要となる。

 ホームページ(https://c.sanyonews.jp/kenko/)の「お申し込みはこちら」から、郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号、人数、希望の講座番号(いくつでも可)を記入して送信する。

 はがきに記入し、〒700―8634(住所不要)、山陽新聞社広告本部「健康フェスタ」係へ郵送するか、ファクス(086―803―8113)での申し込みも可。

 聴講無料。一部の講座は既に定員に達しており、申し込みできない場合もある。問い合わせは事務局(086―803―8013=平日午前10時~午後5時)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2019年04月16日 更新)

タグ: 健康岡山大学病院

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