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地域から求められる医療の提供

院長
久保 俊英
1984年に岡山大学医学部卒業後、同学部小児科勤務などを経て、2003年から岡山医療センター勤務。2019年4月から現職。

 岡山医療センターは国立岡山病院を前身とし、平成16年に独立行政法人に移行して、独立行政法人国立病院機構岡山医療センターと名称変更しております。

 当院は、急性期高度医療を診療の軸として、県南東部における中核病院として「地域から求められる医療の提供」を目標に掲げています。地域医療支援病院、総合周産期母子医療センター、地域がん診療連携拠点病院、地域災害拠点病院として、また政策医療(がん、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病、救急医療、災害時医療、周産期医療、小児医療 )、移植医療(腎移植、骨髄移植)、運動器医療、難病医療 など総合的で高度な急性期医療を提供しています。平成24年には、岡山市からの委託を受けて岡山市立金川病院を地域包括ケア病院として運営しています。

 さらに、地域のニーズに応えるべく、がんゲノム医療中核拠点病院である岡山大学病院と連携するがんゲノム医療連携病院、並びに原子力災害拠点病院の準備を進めているところです。

 当院の理念は、「今、あなたに、信頼される病院」―病める人への献身、医の倫理に基づく医療への精進と貢献―です。あなたとは、患者さんであり、自身であり、自分の家族です。私たち職員が自分の家族を安心して託せる施設を目指しています。そのことが、地域の皆様の信頼にお応えする第一歩と考えています。先に高度な急性期医療を提供していると記しましたが、今後は現在の医療提供体制に拘泥することなく、「地域に求められる機能を持った病院」を目指して進化し続けていきたいと考えています。

 一方で、岡山医療センターは臨床研究、教育・人材育成にも注力しています。臨床研究部を有し、数多くの共同研究、治験を手掛け、国際学会での発表を行っています。また、研修会を多数開催して、自施設職員のみならず他施設の職員も含めて技術力の向上に努めています。医学生や看護学生等の実習も幅広く受け入れています。これらすべてのことが、地域医療のレベルの向上、ひいては地域の皆様へ最良の医療を提供する原資になると考えています。

 今般、病院医療を取り巻く環境はますます厳しくなっておりますが、医療情勢がいかに変動しようとも、当院は揺ぐことなく、地域の唯一無二の中核病院として確固たる方向性を持って進んで行きたいと思います。地域の人たちから信頼される病院、社会に貢献できる病院を目指し、職員一丸となって頑張ってまいります。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2019年08月16日 更新)

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