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社会福祉優良従事者に10人 山陽新聞社会事業団11日表彰

 山陽新聞社会事業団(松田正己理事長)は、本年度(第45回)の社会福祉優良従事者10人を決めた。県内の社会福祉関係職場の第一線で職務に励み、大きな成果を上げている人たちで、県と県社会福祉協議会の後援により、毎年表彰している。表彰式は11日、岡山市北区柳町の山陽新聞社で行われる。受賞者は次の皆さん。

清水裕江さん 障害者支援施設「かわかみ療護園」副園長
 1986年、社会福祉法人旭川荘に就職。知的障害や身体障害のある利用者の支援に携わり続け、現在はサービス管理責任者として施設運営や事業展開に指導力を発揮する。高梁市自立支援協議会の地域支援部会長を務めたほか、陶芸教室など独自の交流活動を企画し、障害者の福祉充実や理解促進に功績は大きい。

山田順子さん 就労継続支援B型事業所「ふなぐら荘」主任
 1987年、倉敷市社会福祉事業団に就職。事務職担当だが支援員としても業務に当たり、どちらも迅速かつ正確な仕事ぶり。法人・施設全体の業務に精通しており、会計処理から利用者サービスまで幅広く対応できる。2017年度から2年間、同市心身障がい施設連絡協議会の事務局も担当し、地域福祉増進に貢献してきた。

冨山紀子さん 障害者支援施設「吉備の里なでしこ」副所長
 病院勤務を経て1990年社会福祉法人吉備の里(吉備中央町)に就職。副所長および看護師として利用者の健康維持、施設の衛生管理など職務に精励。利用者とその家族、職員をつなぐパイプ役も果たす。法人内各事業所の全利用者の服薬や医療機関など情報を一括管理し、緊急時に誰でも対応可能なマニュアル作成を主導した。

吉岡美恵子さん 「こうのしま介護老人保健施設」准看護師
 医療機関勤務を経て1992年社会福祉法人天神会(笠岡市)に就職。准看護師として常に高齢の入所者に寄り添い、心身の状態や生活機能をこまめに把握。入所者や家族の希望を取り入れながら、介護度悪化を防ぐため日々看護業務に当たる。協調性が高く前向きな性格で、現場の後進育成にも積極的に取り組んでいる。

小林典子さん 総社市社会福祉協議会在宅福祉課長
 1992年、清音村社会福祉協議会へ就職。デイサービスセンター勤務を皮切りに訪問介護員や介護支援専門員として、多年にわたり在宅福祉に関するキャリアを重ねてきた。現在は在宅福祉課長としてリーダーシップを発揮する。常に利用者に寄り添い、地域との連携を考える姿勢は他の職員の模範となっている。

佐藤八千代さん 「グループホーム本陣 東の丸」計画作成担当者
 1992年から井原市の特別養護老人ホームや社会福祉協議会で介護支援に携わり、2003年から本陣会(矢掛町)に勤務。グループホーム立ち上げに尽力した。以後、管理者・計画作成担当者として利用者の生活の質向上に当たった。職員からの人望が厚く管理者を退いた後も助言役として働きやすい職場づくりに務める。

長尾育代さん 「岡山ふれあいデイサービスセンター」生活相談員兼介護職員
 1994年から岡山市内の老人保健施設で福祉業務に従事し、97年岡山市ふれあい公社に就職。介護保険施行前から高齢者デイサービスに関わり、施行後の制度改正にも柔軟に対応。介護予防や地域包括ケア推進など、通所介護の充実に貢献した。同公社の介護職員初任者研修では接遇講師を務めるなど人材育成にも寄与している。

竹並博美さん 「グループホームひなぎく」主任
 倉敷市内の特別養護老人ホームに1996年から勤務。グループホームひなぎく(同市)に2002年就職。常に工夫を心がけ、ケアプラン作成に利用者の個性や家族の気持ちを反映させようと毎月「一筆箋(せん)」で情報交換する体制を整備。実習生受け入れや、より良い食事提供のためのルール作りも進め、福祉充実に努力を重ねる。

平松智布美さん デイサービスセンター「グリーンヒル順正」デイサービスセンター長
 大学で福祉を学び、1998年社会福祉法人順正福祉会(高梁市)就職。グリーンヒル順正開設時職員のリーダーとして人材育成に寄与。同市から在宅介護支援センターの委託を受け、高齢者などの訪問相談を行った経験から地域の信頼は厚い。介護支援専門員、ケアワーカーなど歴任し豊富な経験をサービス向上に役立てている。

加藤好美さん 特別養護老人ホーム「四季の里」施設長
 1999年から特別養護老人ホームで介護職に従事。2007年社会福祉法人恭和会(井原市)に就職し居宅介護事業所立ち上げに参加。利用者や家族と密度濃く関わり信頼を築く。運営面では特定事業所加算など収入増に取り組んだ。現在は施設長として職員の声に丁寧に耳を傾け離職率が大幅に減少するなど成果を上げている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2019年09月08日 更新)

タグ: 福祉

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