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新型インフル想定し津山で初訓練 県や医療機関90人が手順確認

患者役の男性を津山中央病院の専用外来に運ぶ訓練参加者

 岡山県や津山圏域消防組合、津山中央病院などは9日、新型インフルエンザの発生を想定した県北では初めての患者移送訓練を津山市川崎の同病院で行った。約90人が参加し、感染の拡大を防ぎながら患者を病院まで運ぶ手順を確認した。

 新型インフルエンザが発生した国に渡航していた人と接触した男性が発熱などの症状を訴えている―との想定。美作保健所への相談内容や別の医療機関での診察結果から感染の疑いが強まったとして、防護服を着た消防組合と保健所の職員が、感染症指定医療機関の津山中央病院に救急車で搬送した。

 医師らは専用外来で検体を採取するとともに、ビニールシートで覆ってウイルスの拡散を遮断する「車いす型アイソレーター」に患者役の男性を乗せて病室に運んだ。

 県は、同様の訓練を医療機関の協力を得て2017年から岡山市で実施。今回は津山中央病院の新病棟整備が8月に完了したのを受け、移送ルートの確認などを狙いに行った。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2019年10月10日 更新)

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