文字 

第54回 水島中央病院 急性期から回復期まで 一貫した医療取り組む 労災治療の受け皿にも

作業療法などが行われるリハビリテーションセンター

処置室で行われる救急患者の治療

 「急性期から回復期まで一貫した医療に取り組んでいる」。中務治重院長が病院の特性を説明する。一日の外来患者数は約五百七十人。地元に水島コンビナートがあることを反映し、「企業関係で急性期の若い患者さんも目立つ」と松尾龍一副院長。コンビナート関係の労働災害治療の受け皿にもなっている。

 二〇〇八年の救急外来は一日に二五・六人。救急車による搬送は一日に四・二人、年間千五百三十七人を受け入れた。これは「医師一人当たりに換算すると六十五人で、倉敷地区の大規模病院と比べるとかなり多い」と中務院長。

 リハビリテーション科は、理学療法士十五人、作業療法士八人、言語療法士四人、ほかにアシスタント三人の計三十人体制。骨折や変形性関節症、脳血管障害といった運動器や中枢の疾患が多い。一日に外来が百二十―百三十人、入院患者のうち七、八割がリハビリを受けるという。

 地域の中核病院としての機能を発揮するため、医療相談室と地域医療連携室を設けている。医療相談室が受ける相談内容は、退院の援助、医療費、受診、在宅ケアなどさまざまな分野に及ぶ。地域医療連携室は他の医療機関から紹介を受けた患者の外来、入退院を受け持っている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2009年05月25日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ