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インフルエンザ患者が激減 岡山県、感染症対策奏功か

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、岡山県内でインフルエンザの患者が激減している。今季は12月13日までの患者数が計27人で、前年同期(計1561人)のわずか1・72%。過去10年でも最も少なく、マスク着用といった新型コロナの感染対策が奏功しているとみられる。一方、例年は1~2月に流行ピークとなることから、県は「新型コロナとの同時流行を防ぐためにも、引き続き万全の対策を」としている。

 県は、県内84の医療機関からインフルエンザの患者数を1週間ごとに報告を受けている。1医療機関当たりの平均患者数が1・0人を超えると流行しているとみなされる。

 最新の集計では、今月13日までの1週間に報告された患者数は2人(1医療機関当たり0・02人)で、前年同時期の計685人(同8・15人)から大幅に減少している。昨季は11月18~24日の週で既に平均患者数は1・15人と流行期に入っていた。

 県によると、この時期に患者の増えやすいRSウイルスや感染性胃腸炎なども例年より抑えられている。健康推進課は「新型コロナ対策でマスク着用や手洗いといった感染症対策が徹底されていることが影響しているのでは」と推察する。

 ただ、ここ数年は1~2月に患者数が爆発的に増加する傾向があり、予断を許さないという。同課は「同時流行となれば、医療機関への負担がさらに強まる。ワクチン接種を含めて対策を徹底してほしい」と呼び掛けている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2020年12月21日 更新)

タグ: 感染症

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