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膵臓がん オンラインで早期発見へ 川崎医科大・吉田特任教授

吉田浩司特任教授

膵臓がんのリスク診断サイトを表示したスマホ画面

 川崎医科大(倉敷市松島)の吉田浩司特任教授は、オンラインで膵臓(すいぞう)がんのリスクを調べ、相談にも応じる新たな取り組みを始めた。新型コロナウイルスの感染拡大で、がん検診の受診控えが顕在化する中、病気の早期発見につなげる。

 利用者は、専用サイトにアクセス。「最近2年以内に糖尿病を発症」「急性膵炎(すいえん)の経験がある」「胆石がある」など23項目の質問に答えると、膵臓がんリスクが「高い」「やや高め」「低い」の判断が下される仕組み。

 「やや高め、高いが出た場合、診察を受けてほしい」と吉田特任教授。相談はサイトにある専用フォームからでき、専門医が回答する。サイト利用は無料だが、相談は1回300円。

 ITを活用した膵臓がんの早期発見を目指し、数年前から開発をスタート。昨年12月から利用できるようにした。開発費は約200万円で、企業などからの寄付金を充てた。

 吉田特任教授は「症状が出にくい膵臓がんの発見は遅れがち。まずは自身のリスクを知ってほしい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年02月05日 更新)

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