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岡山県が食中毒注意報 最も遅い発令、コロナ対策影響か

岡山県庁

 岡山県は25日、ノロウイルスによる食中毒が多発する恐れがあるとして、県内全域に食中毒注意報を発令した。注意報が出されるようになった2008年以降、最も遅い発令で、県は「新型コロナウイルスの感染予防対策が影響しているのでは」としている。

 県生活衛生課によると、県指定の54医療機関で1施設当たりの感染性胃腸炎の患者数が2週連続で前週から1・1倍以上増加し、基準を満たした。ノロウイルスによる食中毒は昨季(19年10月~20年3月)は岡山、倉敷市の計2件で患者は133人。今年は岡山市で2件あり、35人の患者が出ている。

 これまでで最も遅い注意報の発令は昨季の1月23日。県は新型コロナ対策で手洗いや消毒が徹底され、飲食店での会食の機会も減っているものの、食中毒の予防に向け手洗いや食品の十分な加熱を呼び掛けている。食器や調理器具などの消毒には次亜塩素酸ナトリウムが効果的だとしている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年02月25日 更新)

タグ: 感染症

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