文字 
  • ホーム
  • 岡山のニュース
  • 姫那ちゃん支援募金 岡山大病院に寄付 救う会が7400万円 患者宿泊施設建設に活用へ

姫那ちゃん支援募金 岡山大病院に寄付 救う会が7400万円 患者宿泊施設建設に活用へ

森田病院長に寄付金の目録を手渡す大倉代表(中央)と裕也さん(左から2人目)、美幸さん(左端)

 重い心臓病のため米国での移植手術を希望しながら、6月に1歳で亡くなった小比賀(おびか)姫那(きな)ちゃん=倉敷市=の支援団体「きなちゃんを救う会」は11日、治療費や渡航費として寄せられた募金のうち約7400万円を岡山大病院(岡山市北区鹿田町)に寄付した。

 同病院は寄付を元に「きなちゃん基金」を設け、移植や難病治療で遠方から訪れる患者や家族が、1人1泊千〜3千円程度で宿泊できる施設を入院棟11階に建設する方針。

 姫那ちゃんの父親の裕也さん(24)、母親の美幸さん(23)、同会メンバーが病院を訪問。同会の大倉雄一郎代表(24)が「全国から届けられた温かい気持ちを引き継いでください」と森田潔病院長に目録を手渡した。裕也さんは「大勢の方から寄せられた善意を、娘と同じように病気に苦しむ子どもや家族の役に立ててほしい」と話した。

 同病院は10家族の受け入れが可能な宿泊施設を数年前から計画していたが、1億5千万〜2億円ほどの建設費が掛かるため頓挫していた。今後も寄付などを集め、3年以内の着工を目指す。

 姫那ちゃんは昨年、拡張型心筋症の一つの左室心筋緻密(ちみつ)化障害と診断を受けた。治療には移植が必要で、両親の友人らが今年5月に同会を結成し募金を集めていたが、6月16日に亡くなった。県内を中心に約1億800万円が寄せられ、海外での移植を望む3患者に計約3170万円を贈り、事務経費を除いた全額を同病院に寄付した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2010年10月13日 更新)

タグ: 岡山大学病院

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ