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がん手術 カンボジア乳幼児が退院 岡山医療センター 2人元気な様子

中原医長(右端)や親と共に退院を喜ぶソリヤカンちゃん(右から2人目)とロタクンサチャちゃん

 国立病院機構岡山医療センター(岡山市北区田益)で先月、肝臓がんの手術を受けたカンボジアの乳幼児2人が11日、退院した。12日に帰国し、同国の病院に通院しながら経過観察される。

 退院したのは、いずれも男の子で、生後9カ月のスラン・ロタクンサチャちゃんと1歳1カ月のサッチャピーア・ソリヤカンちゃん。2人とも、小児がんの一種・肝芽腫と診断され、国際医療援助を行う認定NPO法人ジャパンハート(東京)の支援で、海外の小児がん患者の受け入れ実績がある同センターに2月10日入院した。

 ロタクンサチャちゃんは同12日、ソリヤカンちゃんは同16日にがんを切除する手術を受け、無事成功した。術後は化学療法を行い、順調に経過しているという。

 同センターを退院し、抱っこされて出てきた2人は元気な様子。2人の親は病院のスタッフに「元気にカンボジアに帰ることができてうれしい」と感謝の言葉を述べた。執刀した小児外科の中原康雄医長は「無事に治療ができて安心している。今後も国際貢献につながる活動をしたい」と話した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年03月11日 更新)

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