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地域医療連携推進法人に県内初申請 十全会と幸義会 4月の認定目指す

(左から)十全会が運営する心臓病センター榊原病院=岡山市北区中井町、幸義会が手掛ける岡山東部脳神経外科病院=岡山市北区牟佐

 岡山県は12日、地域医療を手掛ける複数の法人が参加して設立する「地域医療連携推進法人」について、社会医療法人社団十全会(岡山市北区中井町)と医療法人幸義会(同市東区瀬戸町光明谷)が立ち上げた法人から、4月の認定を目指して申請があったことを明らかにした。県内では初の申請。

 岡山市内で十全会は心臓病センター榊原病院、幸義会は岡山東部脳神経外科病院などを運営。県から連携推進法人に認定されれば、薬品の共同購入▽医療器具の共同利用▽医療従事者の人事交流や派遣―などでコストの削減や運営の効率化を図れるメリットがあるほか、「脳血管疾患と心疾患の救急の連携」(十全会)が進むとしている。

 両法人は2月、一般社団法人岡山救急メディカルネットワーク(同市北区中井町)を設立。県南東部を主なエリアとして、連携推進法人に移行するための申請を行った。移行後の代表理事には十全会の榊原敬理事長が就任する。

 この日、同市内で開かれた県医療審議会(会長・松山正春県医師会長)で協議され、認定に異論はなかった。県は近く可否を判断する見通し。

 地域医療連携推進法人制度は、人口減や高齢化が進む中、医療機関の機能分担や病床再編を進めることなどを目的に国が2017年にスタート。県によると、全国では備北メディカルネットワーク(三次市)など21法人が認定されている(2月12日時点)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年03月12日 更新)

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