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妊婦らワクチン接種優先対象に 県や岡山市、パートナーも

岡山市の集団接種会場=8月23日、イオンモール岡山

 岡山県は25日、県内の妊婦やパートナーを新型コロナウイルスワクチンの優先接種対象に加えると明らかにした。30日から受け付け、県が運営する集団接種会場の川崎医科大総合医療センター(岡山市北区中山下)などで9月6日以降に始める。

 千葉県柏市で自宅療養中だった妊婦の搬送先が見つからず、赤ちゃんが死亡した問題を受けた対応。受け付け方法など詳細は決まり次第、県のホームページなどで知らせる。

 また、岡山市も25日開いた新型コロナ対策本部会議で、妊婦らを優先接種対象に加え、26日から予約を受け付けると報告した。

 配偶者や同居する家族らも合わせ、1万2千人程度を見込む。市内約400の医療機関での個別接種のほか、市中心部の商業施設に開設している集団接種会場でも実施する。個別接種は各医療機関、集団接種は市コールセンター(0120―780―910)で受け付ける。

 県は、ワクチン接種を主体的に担っている他の市町村にも、妊婦が早期に接種できる体制整備を依頼していく方針だ。

 妊婦を巡っては、妊娠後期に新型コロナに感染すると重症化しやすいとして日本産科婦人科学会などが今月、妊娠週数を問わず接種を推奨すると提言。接種、未接種にかかわらず、流産や早産の頻度は同じとしている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年08月26日 更新)

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