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岡山県内10団体に納品 ワクチン異物混入ロット

 厚生労働省は26日、米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンについて、5都県8カ所の接種会場で計39本の未使用状態の瓶から異物の混入が見つかったと発表した。厚労省は混入の危険性が否定できないとして、同時期にスペインにある工場の同じ製造ラインで作られた3ロット計約163万回分の使用を見合わせるよう要請した。各地では職場接種を中断する動きが出るなど影響が広がった。

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 異物が混入していた米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンと同じ製造ラインで作られた3ロットのワクチンは、岡山県内では10団体に納品されていた。

 県の集団接種会場(2カ所)では3318人、総社市では4443人、岡山大では約4800人が接種を受けた。26日に接種を予定していた会場では急きょ中止したり、代替品の確保を急いだりした。

 広島県では職域接種9会場で使用されていた。県によると、9会場には対象ロット計1万7800回分が配分され、既に1万3330回分を使用。残りは使用を取りやめる。該当する企業・団体には、対象ロットを接種した人に個別に連絡するよう指導した。

 県が7月末まで、高齢者向けに福山、広島市に設けていた計3カ所の大規模接種会場では、対象ロットの納入、使用実績はなかった。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年08月26日 更新)

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