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妊婦への優先接種 岡山県が開始 県営会場でコロナワクチン

川崎医科大総合医療センターでワクチン接種を受ける妊娠中の女性

 岡山県は7日、妊婦とそのパートナーに対する新型コロナウイルスワクチンの優先接種を開始した。初日は県が運営する集団接種会場の川崎医科大総合医療センター(岡山市北区中山下)で18人が接種。今月中に同市の計3施設で約300人への実施を見込んでいる。

 千葉県で自宅療養中の妊婦の搬送先が見つからず、新生児が死亡した問題を受けた対応。岡山、津山市などでも順次、優先接種を進めている。

 同センターでは医師が母子手帳を確認後、看護師がワクチンを注射した。さいたま市から岡山市の実家に里帰り中で、近く出産予定の女性(29)は「千葉で赤ちゃんが亡くなった上、出産間近でも予約が取れず不安だったが、ほっとした」と話した。

 県は今後、岡山医療センター(同市北区田益)と岡山赤十字病院(同青江)でも行う予定。県ワクチン対策室は「コロナに感染すると症状や生活の制限で母子への負担が増す。少しでも早く希望者が接種できるようにしたい」としている。

 日本産婦人科学会などは、妊娠後期に感染すると重症化リスクがあるとして、妊娠週数を問わず接種を推奨している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年09月07日 更新)

タグ: 女性お産

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