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日本禁煙科学会学会賞に清水氏 岡山県医師会副会長 啓発活動評価

清水信義氏

 禁煙の普及や支援に貢献のあった個人・団体をたたえる2021年の「日本禁煙科学会学会賞」に、岡山県医師会副会長で県受動喫煙防止推進協議会代表世話人の清水信義氏(81)が選ばれた。呼吸器外科医の立場から長年にわたり禁煙の指導・啓発に取り組んできたことが評価された。

 07年創設の同賞で、県内の受賞は初めて。

 清水氏は岡山大大学院教授、同大病院長、岡山労災病院長などを歴任。2千例を超える肺がん手術を手掛ける中で、喫煙や受動喫煙がもたらす健康被害の深刻さを目の当たりにし、禁煙の重要性を訴えてきた。同協議会では、県に対して受動喫煙対策を強化する独自条例の制定を求め、実現(昨年10月全面施行)に結び付けた。

 選考理由について、同学会は「日本の禁煙の黎明(れいめい)期からその重要性を説いて大きな影響を与えた」と説明。清水氏は「今後も条例の周知などを通じて喫煙のリスクを伝え、県内の喫煙率を下げていきたい」と話している。

 表彰は11日にオンラインで開かれる同学会学術総会の中であり、清水氏は記念講演を行う予定。同賞はこれまでに医師の故日野原重明氏らが受賞している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年09月09日 更新)

タグ: 医療・話題

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