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入院の子を元気づけ 津山中央病院へ人形寄贈

津山中央病院の関係者にキワニスドールを手渡す久保会長(右端)ら

 慈善団体・岡山キワニスクラブは5日、手術の怖さや入院生活の不安を和らげ、子どもたちを元気づけようと「キワニスドール」と呼ばれる人形30体を津山中央病院(津山市川崎)に寄贈した。

 人形は身長約40センチ、重さ約50グラムの白地の布製で、子どもが家族や友達の顔などを自由に描き込むことができる。同クラブが興陽高(岡山市南区藤田)家庭クラブに製作を依頼。メンバー67人が1人1体ずつ作った中から30体を贈った。

 同病院で贈呈式があり、岡山キワニスクラブの久保俊英会長や家庭クラブの大高似子さん(18)、阿波井胡桃(くるみ)さん(17)、石川泰美(ひろみ)さん(18)=いずれも3年=が、林同輔院長らに子どもたちへの励ましの言葉をつづった冊子とともに人形を手渡した。

 生徒3人は「子どもたちの笑顔を想像しながら心を込めて作った。私たちのエネルギーが通じることを祈っています」と話し、林院長は「早く病気が治って普通の生活に復帰できる子が増えるよう活用させていただく」と礼を述べた。

 キワニスドールは、医療機関で活用する目的で1988年にオーストラリアで誕生。子どもたちへの奉仕としてキワニスクラブが世界中で無償配布している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年11月10日 更新)

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