文字 

災害救援車両 全市町村に配備完了 日赤県支部、物資輸送などに活用

配備された災害救援車両と鍵のレプリカを持つ上原局長(右)、中川町長

 日本赤十字社県支部(岡山市北区丸の内)は29日、災害時の救援物資輸送などに活用する「災害救援車両」を玉野、瀬戸内市など県内9市町に1台ずつ配備した。2018年度から県内で配備を進めており、今回で全27市町村への導入が完了した。

 車両は、4人乗りの軽商用車「ハイゼットカーゴ」。悪路でも走れるよう四輪駆動になるほか、荷室が広く、物資を多く積み込める。避難所開設に向けた人員や物資の輸送、被災者の見守り活動などにも利用する。

 この日、同支部で記念式典があり、上原毅事務局長と9市町の代表が出席。上原局長が「人命と健康を守りたい」とあいさつし、代表者の中川真寿男・早島町長に鍵のレプリカを手渡した。中川町長は「住民の福祉向上に役立てる」と述べた。

 11年の東日本大震災を受け同支部が各自治体に行ったアンケートで「車両が必要」との声が多かったため、配備を進めてきた。事業費約3千万円は県民からの寄付を充てた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年11月29日 更新)

タグ: 医療・話題

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ