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コロナ患者向け56施設553床 岡山県内 病床確保の医療機関

 厚生労働省が初めて公表した新型コロナウイルス患者向け病床を確保している医療機関名とそれぞれの病床数の報告(いずれも1日時点)によると、全国2286施設の約3万9千床のうち、岡山県内分は56施設553床だった。コロナの流行「第5波」を受け、8月上旬に拡大した態勢を維持している。

 県内でコロナ用病床を20床以上確保する医療機関は10施設。最多は倉敷スイートホスピタル(倉敷市)の50床で、岡山市立市民病院(岡山市)の32床、川崎医科大付属病院(倉敷市)の30床などと続く。

 県は、コロナ用病床がある施設数と総病床数は公表しているが、風評被害などに配慮し、医療機関名や個別の病床数は非公表としている。今回の報告は厚労省のシステムを通じて把握。厚労省などによると、医療機関側の事務的なミスで、県が公表している確保病床557床とは一致していない。

 第5波では、コロナ用病床として申告されながらも使用できないケースが大都市圏などで発生。厚労省の今回の公表は、第6波に備えて医療提供体制を「見える化」し、入院が必要な患者の受け入れを促すのが狙い。

 医療機関ごとの入院患者数も近く公表される。情報の更新は1カ月ごと。厚労省ホームページの「新型コロナウイルス感染症対策に係る各医療機関内の病床の確保状況・使用率等の報告」から閲覧できる。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年12月09日 更新)

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