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岡山大学病院質問コーナー 広報誌「move on Vol.17」から

 岡山大学病院の医師や看護師らが、治療などに関する質問に答える。同病院の広報誌「move on Vol.17」(2021年12月発行)の転載。

カテーテルで心臓の手術は可能ですか?

 岡山大学では、大動脈弁狭窄症に対してカテーテルでの心臓手術(経カテーテル的大動弁留置術;TAVI)を行っています。循環器内科、心臓血管外科、麻酔科蘇生科、その他関連部署のコメディカルと協力し、安全で適切な治療を目指しています。治療に関する相談は、循環器内科・戸田、心臓血管外科・廣田までお願いします。

 また、来年より右心室流出路に対するカテーテル治療(経カテーテル的肺動弁留置術;TPVI)を開始する予定です。こちらの治療に関する相談は、小児科・馬場までお願いします。(心臓血管外科 廣田真規)

突然耳が聞こえなくなりました。どうすればいいですか?

 深く悩むよりも、まずお近くの耳鼻科に発症から7日以内に受診をしていただき、正確な聴力検査と耳の診察を受けていただくことが大切です。聞こえなくなったのが片耳なのか、もしくは両耳なのか、ご自身が考えるきっかけやタイミング、耳の手術歴、頭部打撲やめまいの有無等もお伝えいただけるとありがたいです。難聴のタイプにより治療法が異なるため、担当医とよくご相談いただければと思います。(耳鼻咽喉科 大道亮太郎)

歯磨きで大切にするべきポイントは?

 歯に付着する細菌は、う蝕(むし歯)と歯周病の原因になるだけでなく、血管に入り全身を巡ります(菌血症)。先天性心疾患があると、心臓に留まって感染性心内膜炎を起こして危険な状況になります。

 歯を磨く際はのように、①細菌が残りやすい歯と歯肉の境に歯ブラシの毛先を当て、②力を抜いて小刻みに動かします。さらに、③歯間もフロス等などを通します。

 こうして、細菌塊(バイオフィルムを)を除去します。すると、歯周病はもちろん、むし歯から歯の神経(歯髄)も守ることもできるので、歯科疾患から健口を守り、菌血症から健康も守ります。(歯科 歯周科部門 佐光秀文)
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2021年12月17日 更新)

タグ: 岡山大学病院

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