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岡山168人感染「レベル2」に オミクロン株急拡大、対策強化呼び掛け

岡山県庁

 岡山県内で13日、168人の新型コロナウイルス感染が確認された。1日当たりの感染者が100人を超えるのは昨年9月8日以来、約4カ月ぶり。県は新変異株・オミクロン株が急拡大しているとして、レベル0~4の判断基準を1段階引き上げ、医療への負荷が生じ始める「レベル2」とした。今月末までを「オミクロン株特別警戒期間」と定め、県民や事業者に対策の強化を求めることも決めた。

 県などによると、感染を公表済みの20人からオミクロン株が検出されたことが判明。7人は市中感染の疑いがあるという。県内のコロナ感染者は1万6173人、うちオミクロン株は51人となった。倉敷市の会社と岡山市の高校では県内193、194例目のクラスター(感染者集団)が発生した。

 レベル判断の引き上げは、この日の県対策本部会議で決定した。直近1週間(5~11日)の新規感染者数は351人で、前週(24人)の約15倍。10万人当たりの新規感染者数は18・59人(前週1・27人)に上り、レベル2の目安とされる15人を上回った。医療の逼迫(ひっぱく)度合いを示す病床使用率も12・3%(同2・5%)と急速に悪化している。

 特別警戒期間中、県は県民や事業者に対し、感染拡大地域への不要不急の往来自粛や昼休みの時差取得などを要請。特にクラスターの発生が懸念される学校、放課後児童クラブに児童・職員の健康管理の徹底とともに感染リスクの高い活動を控えるよう求めた。社会福祉施設や医療施設には面会の時間・人数の制限を呼び掛けた。

 伊原木隆太知事は会議後の取材に「オミクロン株の感染スピードはものすごい勢いだ。県民や事業者にはとにかく感染リスクを下げる行動を取ることを考えてほしい」と述べた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2022年01月13日 更新)

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