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頑張る受験生へ 食事(下) 胃腸に優しい献立に

 管理栄養士の遠藤陽子・川崎医科大付属病院栄養部長に試験直前の食事をアドバイスしてもらった。



 試験を万全な状態で迎えるために、前日の夕食や当日の朝食は胃腸に優しいメニューにしてほしい。

 ゴボウやレンコンなどの食物繊維が多い野菜、から揚げのような脂の多い食べ物は消化に時間がかかるので控えた方がいい。験担ぎで「カツ」を食べたい人もいるだろう。「どうしても」と希望するなら、脂身の少ない肉を使ったり、量を少なくしたりといった工夫が必要だ。

 本番が近づくと、不安や緊張でストレスがたまり、知らぬ間に胃腸の働きが低下していることがある。キムチ鍋などの辛いものは胃もたれの原因になり、刺し身や生卵といった生ものは食中毒になる可能性がある。これらも避けよう。

 消化時間を考えると、朝食は試験開始前の2~3時間前に終えるのが理想。エネルギーが脳に行き渡った状態で問題と向き合える。

 昼のお薦めは卵焼きや揚げていない豚肉、ゆで野菜。食べ過ぎると消化にエネルギーが多く使われるので、量は普段より少なめで腹八分目に。新型コロナウイルスの感染予防で、他の人と距離を取って黙食することも心掛けよう。合間には、手軽に糖分補給できるチョコレートがいい。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2022年02月11日 更新)

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