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若者対象 性の相談無料受け付け さんかく岡山にクリニック開設

「3丁目ユースクリニック」で待機する金重代表(右)ら

 岡山市などは9日、10~20代の男女が体や心、性の悩みを医師らに無料で相談できる「3丁目ユースクリニック」を、市男女共同参画社会推進センター・さんかく岡山(同市北区表町)に開設した。月2回開き、正しい知識を伝えたり適切に助言したりする場を目指す。

 さんかく岡山の一室を使い、緊張せず楽しい気持ちになれるようカラフルに装飾した。生理、避妊、第二次性徴、性自認など幅広い内容に対応。必要に応じて専門機関につなぐ。初日は産婦人科医2人の体制とし、女性1人が訪れた。

 市と、医師や大学教員らで今月発足した「岡山包括的セクシュアリティ教育研究会」が主催し、毎月第2、4土曜の午後2~5時に開いていく。原則予約が必要で、空いていれば予約なしでも受け付ける。

 研究会の金重恵美子代表(産婦人科医)は「親や友人、先生らには言いにくいことでも、おしゃべりするように気軽に話してほしい」と呼び掛けている。

 ユースクリニックの仕組みはスウェーデンが発祥とされる。日本ではNPO法人や産婦人科医院が無料か低価格で設けるケースが多く、自治体が関わるのは珍しいという。

 問い合わせはさんかく岡山(電話086―803―3355、メールsankaku@city.okayama.lg.jp)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2022年04月09日 更新)

タグ: 医療・話題

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