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5~11歳の副反応出現は低い 成人と比べ、岡山県など中間報告

 岡山県と岡山大は新型コロナウイルスワクチンの接種を受けた5~11歳の子どもの副反応に関する調査で、発熱や倦怠(けんたい)感といった全身症状が出る割合は「成人より低い」とする中間報告を公表した。「接種を受ける際の判断材料にしてほしい」としている。

 調査は県内の医療機関で3~4月、1回目に米ファイザー製を接種した子ども535人を対象にアンケート形式で実施。昨年、医療従事者4733人で調べた結果と比較して分析した。

 それによると、37・5度以上の「発熱」を訴えた子どもは1・9%と、成人(2・7%)より0・8ポイント低かった。ほかは「倦怠感」16・8%(成人24・3%)▽「筋肉痛」13・6%(42・4%)▽「頭痛」8・2%(18・2%)などで、比較可能な9項目がいずれも成人を28・8~0・3ポイント下回った。

 発熱を訴えた子どものうち最高体温が38~39度となったのは0・6%。副反応が続いた日数については「倦怠感」と「吐き気・嘔吐(おうと)」で1週間にわたった事例があったが、ほとんどは翌日までに解消したという。

 県などはまた、2回目接種後の子どもの調査についてもサンプル数の少ない参考報告として公表。発熱15・4%(成人37・5%)▽倦怠感24・2%(69・7%)▽筋肉痛16・5%(49・0%)―などだった。出現割合は1回目より上昇したものの、こちらも成人よりは低い結果となっている。

 県などは6月にも最終報告をまとめる予定。記者会見で伊原木隆太知事は感染拡大防止にはワクチン接種が重要との考えを示した上で「調査結果を基にリスクと利益を比較して検討してほしい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2022年05月11日 更新)

タグ: 子供岡山大学病院

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