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ワクチン5.1万回分廃棄へ 岡山市保管の米モデルナ製

岡山市役所

 岡山市が保管する米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンのうち、26日に使用期限を迎える約5万1千回分が廃棄の見通しであることが16日、市への取材で分かった。3回目接種のペースが想定より遅く、米ファイザー製の方が需要が高いことなどが要因という。期限切れによる大規模廃棄は、同市で初めて。

 市によると、廃棄されるモデルナ製は3月末時点で在庫として抱えていた約9万7千回分の一部。市の発注に基づき、2月から3月上旬にかけて国から配分された。期限までの期間が短く、市は廃棄を避けるため個別接種を担う市内約400医療機関に18歳以上は原則、モデルナ製を使用するよう通知。集団会場では予約なしで接種し、県を通じて他自治体への融通も検討したが約5万1千回分は使用のめどが立っていない。

 首相官邸の集計によると、市人口のうち3回目を打った人の割合は51・0%(16日公表時点)で、全国20の政令指定都市で3番目に低い。

 市保健管理課は「廃棄を出さないよう努力してきたが残念。ワクチンが足りない状況ではなく、市民には引き続き、積極的な3回目接種をお願いしたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2022年05月17日 更新)

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