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岡山大学病院質問コーナー 広報誌「move on Vol.19」から

 岡山大学病院の医師や看護師らが、治療などに関する質問に答える。同病院の広報誌「move on Vol.19」(2022年5月発行)の転載。

「前立腺の異常が血液検査でわかるって本当? PSA検査」

 PSAは前立腺特異抗原(prostate-specific antigen)の略語で、前立腺上皮細胞から分泌されるタンパクであり、一般的に4ng/mL以下が基準値です。PSAが高い場合に考えられる疾患は①前立腺がん、②前立腺肥大症、③前立腺炎、などがあります。また、射精や長時間の車の運転のような前立腺への刺激でも上昇する事があります。このように、前立腺肥大症や炎症でPSAが上昇する場合もありますが、前立腺がんが潜んでいる可能性も否定できませんので、PSA上昇の際には早めの泌尿器科受診をお勧めします。(泌尿器科 枝村康平)

「お口のケアはがん治療を支えるって本当?」

 本当です。手術では、術後の肺炎のリスクを低くし、しっかり口から栄養を取れるよう、お口のケアや治療をしています。化学療法では、抵抗力が下がった時に、歯の感染で患者さんが辛い思いをしないよう、治療や管理をしています。また、化学療法や、お口を範囲に含む放射線療法ではひどい口内炎が出ることがあり、その予防対策や管理を行っています。より良いがん治療のため、スタッフ全員がチーム医療の一員として頑張っています。(医療支援歯科治療部 曽我賢彦)
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2022年05月31日 更新)

タグ: 岡山大学病院

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