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県内コロナ感染 5週ぶり上回る 県、ワクチン接種など呼び掛け

 岡山県内で20日に発表された新型コロナウイルス感染者数が、1日当たりとしては約5週間ぶりに前週の同じ曜日を上回った。増加に転じたとまでは言えないものの、感染予防のための行動制限がない中で人の流れは活発化しており、県は改めてワクチン接種に加え、基本的な感染対策の継続を求めている。

 県内の感染者は、ゴールデンウイーク後の5月11日に千人を突破して以降は減少傾向に転じ、1日当たりの感染者は前週の同じ曜日より3割程度減る日が多かった。しかし、今月に入ってからは減少幅が徐々に小さくなり、18、19日は1割程度となっていた。

 これまで流行の波と波の間では、感染者数がゼロになる日もあったが、感染力が強いオミクロン株が主流の流行「第6波」では、感染者が減ってきても1日当たり100人を下回る日はなく、下げ止まりの状態となっている。

 県のまとめによると、現在の感染の中心はワクチン接種が伸び悩んでいる若い世代。クラスター(感染者集団)も学校や保育施設での発生が目立つ。

 県新型コロナウイルス感染症対策室は「人の流れが増えれば感染も広がりやすくなる」と警戒し、「引き続きワクチン接種や、熱中症に注意しながらのマスク着用などを呼び掛けていきたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2022年06月20日 更新)

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