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岡山大病院を小児救命センターに 県指定 8月から運用、中国地方初

岡山大学病院

 岡山県は、診療科領域を問わず命に関わる重篤な小児患者を24時間体制で受け入れる「小児救命救急センター」に、岡山大病院(岡山市)を指定し、8月1日から運用する準備を進めている。県によると中国地方では初めてで、全国では18施設目になるという。

 県内では現在、重篤な小児患者は、同大病院をはじめ、国立病院機構岡山医療センター、岡山赤十字病院(以上岡山市)、川崎医科大付属病院、倉敷中央病院(以上倉敷市)、津山中央病院(津山市)の6病院で受け入れている。各病院で診療が困難な場合、岡山大病院が“最後”の砦(とりで)として患者を受け入れてきたが、同センター指定で責任の所在を明確化する。急性期の集中治療や専門的な医療を担う人材育成にもつなげたい考えだ。

 県医療推進課によると、専門的な医療が可能な専用病床を6床以上備えているほか、医師や看護師ら専従スタッフの常駐などが指定の条件。同大病院の専用病床は8床あり、他の条件も全てクリアしている。

 県医療推進課は「今後も医療機関と連携し、より高度で安心な医療が提供できるよう取り組んでいきたい」としている。

 同センターの指定は25日に開かれた県議会環境文化保健福祉委員会で報告された。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2022年07月26日 更新)

タグ: 子供岡山大学病院

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